パールの誕生物語

パールの誕生物語

6月の誕生石パール

秘められた「月の雫」の物語

 

6月の誕生石パール

淡水パールは、海で採れる真珠とは異なり、湖や河川で育ちます。

母貝の中でゆっくりと育まれることから、

「月のしずく」とも呼ばれ、

持ち主の心を癒し、精神を安定させる効果があると言われています。

 

 

一つとして同じ形がなく、その不揃いさが、

自然が織りなすアートのような魅力を放つ淡水パール。

 

 

 

 

今回は天然石のストーリーを紐解いてみましょう・・

 

 

「月のしずく」と言われる淡水パールの誕生の物語

 

 

 

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ウラノスの嫉妬と子供たちへの幽閉

昔々、天空神ウラノスと、大地母神ガイアがおりました。

ウラノスとガイアは夫婦となり、多くの子供たちをもうけます。彼らの間に生まれた子供たちは、強大な力を持つ存在でした。

しかし、その子供たちの中には、百本の手を持つ「ヘカトンケイル族」や、一つ目の巨人「キュクロプス族」といった、ウラノス自身が「醜い」と感じたり、「自分の権力を脅かす存在になるかもしれない」と恐れたりする者たちがいました。

ウラノスは彼らを憎み、恐れ、彼らが生まれるやいなや、ガイアの胎内(あるいは地の底、タルタロス)に押し戻して閉じ込めてしまいました。

 

 

 

ガイアの苦しみと怒り

 子供たちを次々と幽閉されたガイアは、そのことで深く苦しみ、嘆き悲しみました。同時に、夫であるウラノスの暴虐な行為と、自分自身(大地)の中に子供たちを押し込められ続けることへの深い怒りを抱きました。

 ガイアは、幽閉されていない子供たち(ティタン神族)の中で、最も末弟であり、しかし最も勇敢で力のあるクロノスに助けを求めました。

ガイアはクロノスに、ウラノスを罰し、子供たちを解放するための計画を打ち明けます。

彼女は、特別な素材でできた鎌をクロノスに与え、ウラノスを罰するよう促しました。


クロノスは、母親の苦しみと兄弟たちへの同情、そしてウラノスに対する反抗心から、この計画を実行することを決意します。ウラノスが夜、ガイアの上に降りてきた際クロノスは隠れていて、その鎌でウラノスの一部を切り落とし、海に投げ捨てました。

 

 

愛と美の女神アフロディーテと真珠の誕生

ウラノスの一部を海に落ちた時、その周りに泡が生じ、その泡の中からアフロディーテが誕生したという、壮大な(そして少し衝撃的な)逸話です。

この誕生の際、アフロディーテの神々しい美しさに感動した海の精霊たちが、彼女の誕生を祝して流した涙が、そのまま海の中で硬化し、真珠となったと伝えられています。

 

アフロディーテのお話はエメラルドの誕生秘話にへと続きます。

 

これが、パール誕生の物語です。

 

 

 

夫婦の愛から憎しみ、それを経て誕生した純粋なパール

 

 

アフロディーテが泡から生まれ落ちた瞬間の、生命の躍動と不完全な美しさ。

淡水パールの個性的な形や、内側からにじみ出るような優しい光沢は、

ギリシャ神話が語る真珠の起源と深く響き合います。

 

 

 

 

涙の結晶が変化して生まれたとされる淡水パール。どことなく雫の形??

 

 

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いかがでしたか?

天然石は可愛さももちろんですが、天然石のストーリーも面白い!!

こんな言われがあるんだな〜と物語を知ると更に120%楽しめちゃいますよね♪

 

ぜひ自分だけの天然石を見つけてお楽しみください^^

 

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